化粧品のCMにはいつの時代も、最先端のスタイルやトレンドが反映されていたりするモノです。
でも、それが男性のロックミュージシャンだと異例となるのかなと・・・
少し意味深な言葉からですが、今回は1978年リリースの「時間よ止まれ」です。
ロック×化粧品のはじまり
実は、私は前職で化粧品会社の広告部にいました。いわゆる化粧品のCMなどを作っていました。
仕事の兼ね合いと言ってしまえばそれまでですが、過去に流れた様々な化粧品会社のCMをYouTubeとかで見てきたんですが、「これはすごいなー」と思ったのが永ちゃんですね。
ジャケットを見ても、決して化粧品会社のCMにタイアップとして使われそうな感じでは微塵もないですよね。(タイアップ用のジャケットもあって、そっちはイメージに合わせていますね)
キャロル時代からのイメージそのままに、THE“漢”って感じの永ちゃんが写ってるのみ💦
で、そんな永ちゃんの曲を使ったのが、日本を代表する化粧品メーカー資生堂。商品は「ビューティーケイク(夏用のファンデーション)」です。(公式がなかったので、YouTube等で検索してみてください)
キャッチコピーは・・・
時間よ止まれ、まぶしい肌に
言葉はカッコ良いんですが、ちょっとだけ意味不明ですね💦
ただ、今みたいに紫外線をカットカットの時代ではないので、映像に出てくる女性も夏っぽい健康的な肌の色(よーするに適度に日焼けしている)の方が多く出てきます。
今見てもすごいなと思うCM
夏のキャンペーンCMなんで、キーワードは“青い海”と“白い砂浜”。そんな映像にバックミュージックで、永ちゃんが色っぽく艶っぽく歌っているんですよ。
このロック×化粧品って組み合わせ78年当時としてはセンセーショナルに写ったみたく、この「時間よ止まれ」も大ヒット!矢沢永吉の代表作になっちゃいます。
この組み合わせ後にいろんな男性アーティストを使った化粧品CMが出てきているのですが、それだけインパクトがあった広告だったんだろうな。自分もこんな感じで後世まで語られるようなCMを一本ぐらいは作ってみたかったと思っちゃいます。
おわりに
この「時間よ止まれ」は、2014年に資生堂のCMソングとして36年ぶりに復活しています。
こちらは、資生堂のコーポレートメッセージ「一瞬も 一生も 美しく」のCMです。“一瞬”と“一生”といった時間軸に合わせているので、こちらの方が曲名とリンクする形でピッタリな気がしますね。
レコード情報
矢沢永吉 – 時間よ止まれ
リリース:1978年
レーベル:CBS・ソニー
規格:7インチEP シングル
stereo 45RPM
コメント