アナログで振り返る「とくダネ!」テーマ曲

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先日キャスターの小倉智昭さんがお亡くなりになりました。

自分にとっての小倉さんというと、やっぱり「とくダネ!」のMCのイメージが一番強いですね。

それもそのはずで、1999年4月から2021年3月までの22年間フジテレビの朝の情報番組として放送されており、その全ての期間に置いて、総合司会をされていました。

「とくダネ!」が放送されている時間(朝8時〜)って、各局ともに情報番組を放送されており、特別なコーナーとかでも無い限り、放送している内容が大きく異なることもない状態で、言ってしまえば何チャンネルでもOKみたいなところがありました。

40過ぎの私ですが、22年間も放送をしていると、学生時代と社会人としての期間が含まれており、この情報番組をゆっくり見るなんて時間は、有給をとって休んでいる時か、出張で少し朝がゆっくりの時ぐらいです。

そんな毎日見ていた訳ではないですが、朝の情報番組を見るとなると「とくダネ!」がメインでした。

なぜ「とくダネ!」なのか?

朝の情報番組ってなかなか最後まで見る機会はなくて、オープニングから30分ぐらい、たまに長く見ることがあっても1時間ぐらいなもので、その時間になると出かける支度やらなんやらでテレビは見ていないことも多々。

そんな状況でなぜ「とくダネ!」を選んでいたかと言いますと・・・

めざましテレビを見ていから💦

これは結構大きな理由と言えば理由です。

で、もう一つがオープニングに流れるテーマ曲です。

「情報番組のテーマ曲?」と思う方もいるかも知れませんが、結構な名曲揃いなんです。

特に番組開始からの10年近い期間は、名曲揃いで“音楽を好きの小倉さんチョイスなのかな?”と、思わせる曲が選ばれています。(もしかしたらプロデューサーの選曲かも知れませんが・・・)

そこで今回は「とくダネ!」のテーマ曲をアナログ版で振り返って見ようと思います。(ちなみに「とくダネ!」テーマ曲は、簡単にではありますがコチラでも触れています)

期間は1999年4月の番組開始から2014年3月までです。

なぜ、番組放送期間全てではないのかというと、改めて調べてみると2014年以降のテーマ曲は歌手が歌唱する曲ではなかったので、2014年までに区切りました。

歴代テーマ8曲のご紹介

初代:Veronica / Elvis Costello (1999年4月〜2003年3月)

初代は1989年リリースのエルヴィス・コステロの『ヴェロニカ』です。

朝の番組にピッタリなポップな曲調で、キーの高いコステロの声も相まっています。ちなみに作曲には、あのポール・マッカートニーも参加しており、何処となくビートルズを感じるのは私だけではないと思います。

ただ、この曲の歌詞は「認知症を患ったおばあちゃんお話」で結構シリアルな内容ではあります。明るい曲調に、シリアスな歌詞が情報番組のテーマ曲というのも面白い設定です。

1989年リリースのSpikeに収録
A面4曲目

2代目:Shout To The Top / The Style Council(2003年4月〜2005年9月)

2代目は1984年リリースのスタイル・カウンシルの『シャウト・トゥ・ザ・トップ』です。

こちらも朝にピッタリな感じの軽快なピアノから始まる楽曲です。オシャレでスタイリッシュな一曲です。

ちなみにメンバーのポール・ウィラーは、パンクで有名なザ・ジャムのリーダーで、スタイル・カウンシルとの曲調の違いには驚きです。

この曲はCDでは持っているんですが、レコードでは持っておらず、入手したらこちらにアップしていきます。

3代目:Don’t Get Me Wrong / The Pretenders(2005年10月〜2007年9月)

3代目は1986年リリースのプリテンダーズの『ドント・ゲット・ミー・ローング』です。

これまた80年代からの選出です。今までの2曲の明るい曲調からロックに変わっています。

プリテンダーズは、女性ヴォーカルのクリッシー・ハインドがめちゃくちゃカッコ良くて、黒のスーツやライダースジャケットを羽織っていたりして、パッと見で男性に見えます。

1986年リリースのGet Closeに収録
B面1曲目

4代目:We Built This City / Starship(2007年10月〜2009年3月)

4代目は1985年リリースのスターシップ『シスコはロックシティ』です。

ここでまた軽快な曲調でハイトーンなヴァーカルに戻ってきました。

この曲は「とくダネ!」でテーマ曲として使われるまで知らなかったんですが、私の中でスターシップと言えば映画マネキンのテーマ曲である『Nothing’s Gonna Stop Us Now(愛はとまらない)』が好きで、スターシップが「とくダネ!」のテーマ曲に決まった時は嬉しかったのを覚えています。

1985年リリースのKnee Deep in The Hooplaに収録
A面1曲目

5代目:Invisible Touch / Genesis(2009年4月〜2011年3月)

まだまだ続きます。5代目はフィル・コリンズ率いるジェネシスの1986年ヒットナンバー『インヴィジブル・タッチ』です。

こちらの曲は「とくダネ!」を見ていなかった方でも、一度は聞いたことがあると思うぐらいのヒット曲。

このリズム感が独特な曲です。少し鼻に掛かるハスキーボイスですが、暗い訳ではなく朝聞いても違和感を感じないです。今となっては「とくダネ!」のテーマ曲して思い出すぐらい、私の中ではイメージが番組イメージが強い一曲です。

1986年のInvisible Touchに収録
A面1曲目

6代目:Heaven Is A Place On Earth / Belinda Carlisle(2011年4月〜2012年3月)

続いては久々の女性歌手の起用です。1987年リリースのベリンダ・カーライルのヒット曲『ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース』です。

女性らしい明るいトーンの楽曲です。日本でもいくつかのCM曲なんかでも使われており「とくダネ!」以外でも聞いたことがある人は多いと思います。

ここまで80年代が続いているんですが、詳しい方は気づいているかも知れませんが、アメリカ出身の歌手はStarship以来の2人目なんです。それ以外は全てイギリス出身の歌手🇬🇧。たまたまなのか、選曲者(私は勝手に小倉さんだと思っていますが)の好みなのか。

このアルバムはマジでずっと探しているんですが、なかなかレコードを見つけられずです。こちらも入手できましたらアップします。

7代目:Tell Her About It / Billy Joel(2012年4月〜2012年9月)

7代目は私の大好きなビリー・ジョエルの1983年の楽曲『あの娘にアタック』です。

これは私的にはドストライク的な一曲でした。これがテーマ曲に使われているのに気づいたのはすごく嬉しかったです。ビリー・ジョエルのヒット曲で「ラブ・ソングス」を除く全てのベストアルバムに収録されている名曲です。

ただテーマ曲として使われい他のが2012年の上半期のみという短さです。なぜかこの曲だけが半年という短い期間のみ使われました。

1985年のGreatest Hits VolumeⅠ&Ⅱにも収録
2枚目のB面1曲目

8代目:Tubthumping / Chumbawamba(2012年10月〜2014年3月)

最後の8代目は、唯一の90年代楽曲であるチャンバワンバの1997年リリースの『タブサンピング』です。

81年生まれの私にとって、唯一のリアルタイムで流行ったことを知っている曲が選曲されています。ここまで7代続けて80年代がきましたが、ここで90年代の曲です。ただ、この8代目以降は前述しましたが歌手が歌唱する曲がテーマ曲として使われうことはありませんでした。

情報番組のテーマ曲としては、少々うるさく聞こえるかもしれない楽曲ですが、これがそんなに違和感がないというのが、この番組のすごいところですね。

こちらも探しているんですが、なかなかレコードして見つけられておらずです。正直90年代の楽曲なので、流通量が多くない気がしています。

おわりに

今回の企画はいかがでしょうか?

8曲をご紹介しましたが、どれもこれも1回は聞いたことがある曲なのではないかと思います。

しかも、その1回がもしかしたら「とくダネ!」だった可能性もあります。

1曲1曲は、長くても2年ぐらいの期間なのですが、忙しい朝の情報番組はゆっくり画面を見続けることは少なく、音楽で惹きつけるといった感じも受ける名曲が多い印象です。

こういった演出ができたのも、音楽をこよなく愛していた小倉さんがメインを張っていたからですね。

また、こんな番組が始まってくれれば見るのになぁなんて改めて思います。

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naoto_imokenpi_raymi

1981年東京都出身。レコード歴20年以上
学生時代に友人の勧めで、初めてのターンテーブルを購入。
以来、少しずつレコード収集を開始。
現在の所持枚数は不明(数える気がおきない・・・)
初めて購入したレコードは「Monty Alexander Trio/Look Up」
主に集めているジャンルは洋楽・邦楽ともに「JAZZ/ROCK/POP/R&B/SOUL」
好きなアーティストは浜田省吾!

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