この前の週末に劇団☆新感線の舞台をシネマ風にした「ゲキ×シネ – 吉原御免状」を観に行ってきました。
ゲキ×シネは、以前に上演された舞台を複数のカメラで収め、その映像を編集して映画館で上映する“演劇とシネマ”が融合した作品です。
私も、今回の吉原御免状は20年前に青山劇場での本公演を観ておりましたが、ゲキ×シネを観に行った方から「芝居を見ているというより、映画を見ているみたいで、本当に面白かった」という感想を聞いたため、映画館に観に行ってきました。
色々と話してしまうとネタバレになってしまいますので、ストーリーについては割愛をさせていただきますが、確かに舞台を収録した映像とは思えない仕上がりで本当に映画を見ているような作品です。
ただ、一点だけ物足りないものとして
オープニング曲とエンディング曲が無いこと・・・
まぁこればかりは、あくまで映画館で映像として見ているので、舞台の最初と最後に流れる“Judas Priest”が無いのはしょうがないんですけどね。
劇団☆新感線を30年近く見て
劇団☆新感線の看板役者である古田新太さんとは、私が小学生の時からの家族ぐるみの付き合いでして、その関係で子供の時から新感線の舞台を下北沢本多劇場や池袋サンシャイン劇場などに親と一緒に観に行っていました。
当時は、大阪から上京してきたばかりの小劇団といった感じで、舞台のヘヴィメタバリバリ、衣装は革ジャンに鋲をバチバチに打っており、衣装なのか私服なのかも分からないと言った感じでした。
古田さんや演出のいのうえさんもお若く、飛んで跳ねて殺陣で魅せてと、とにかく普通の芝居とは一線を画していましたが、とにかくカッコよくて楽しい!そんな芝居でした。
長い時間が流れて、今は主演に若い役者さんを客演として迎えるようになり、劇団所属の役者さんはガッチリと脇を固める、そんな芝居になってきましたが、生バンドを使っての演出などは、昔より豪華になっており、他では見れない興奮と感動を与えてくれます。
そんな少しずつ変化をしている劇団☆新感線ですが、昔と今で変わらないのが、オープニング曲とエンディング曲!
オープニングには「Judas Priest / Heavy Duty ~ Defenders of the Faith」が流れます。
これ2つの曲になっているんですが、実際には1つの曲のように繋がっており、実際に劇場でもそのまま流れます。
そして、話が終わると全ての出演者が舞台に集まり、観客に挨拶をしながらエンディング曲として「Judas Priest / Parental Guidance」が流れます。
時代劇を中心としたチャンバラ活劇が多い新感線ですが、このJudasという味付けは必要不可欠で、オープニング曲が流れると「あっ!新感線を観にきたっという鳥肌と共にゾクゾク感」と、エンディング曲では「あー感動した。もう終わっちゃうのか」という気持ちになります。
そんな新感線の芝居に良き味付けとなっているJudasの2曲は、このアルバムに収録されています。
オープニング曲収録
Defenders of the Faith = 背徳の掟
1984年
エンディング曲収録
Turbo
1986年
おわりに
Judas Priestは、新感線の主宰者で演出家の“いのうえひでのり”さんが大ファンということで使われているみたいです。
ちなみに、オープニング曲の一部である『Defenders of the Faith』ですが、劇場では最後に駅の発車ベルみたいなものが着いています。(当然、オリジナルの楽曲には無いです)
これは、劇団の名称の由来となった新幹線🚅の発車ベルをイメージしています。
大阪で生まれた劇団が、東京に上京する時に聞いた音。
これが劇団☆新感線の元になっているのかも知れませんね。
レコード情報
〈1枚目〉
Judas Priest – Defenders of the Faith
リリース:1984年
レーベル:EPICソニー
〈2枚目〉
Judas Priest – Turbo
リリース:1986年
レーベル:Columbia
規格は2枚共に12インチ LP アルバム、stereo 33RPM
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