シティポップで人気再燃中の竹内まりやの7枚目アルバム
竹内まりや
REQUEST
1987年(画像は30周年アニバーサリーエディション)
名曲の宝庫と言っても過言ではない一枚です。
けんかをやめて/元気を出して/駅/色・ホワイトブレンド
名曲多いですよね。
しかも、自身によるセルフカバー曲もある。
もともとは
そんな名曲の中で、ピックアップしたいのは「駅」。
元々は中森明菜のアルバム『CRIMSON』の収録曲で、中森明菜が歌うにあたって「明るく聞こえる声質だからつまらないと思って歌ってくれ」と山下達郎に言われた見たいです。
で、その中森版の「駅」ですが、個人的には、あんまり好きではない・・・(明菜ファンの方、すいません)
山下達郎の指示の結果がこれであるなら、山下達郎にも責任の一端があるような気がするんだけど、
なんという“幸薄”に聞こえてしまうんでよね。
確かに、未練がある女性の心情を表した曲ですよねえ。
それを「つまらないと思って歌ってくれ」という指示も、それはそれですごいなぁーと思っちゃいます。
対する竹内版の「駅」ですが、未練というか、忘れることができない男性に出会ってしまった。
そんな心情がすごく伝わってくる。(から元気と言うと少し違うんだけど、でもそんな感じに聞こえる)
やっぱり歌詞だよな
この歌の歌詞で一番好きな箇所
懐かしさの一歩手前で
こみあげる 苦い思い出に
ここですよね。
「懐かしさの一歩手前」って、忘れられない人への表現としてすごいですよね。
さらに「こみあげる 苦い思い出に」と続くときたもんだ。
付き合ってはいたけど、相手からの愛はなく「自分からの片側通行」だった。
竹内版にはあるんですよ。
そんな相手に会ってしまったけど、頑張っているふりを伝えようとしたけど・・・
そんな女心の表し方が伝わってくるような。
おわりに
シティポップで人気再燃中の竹内まりやですが、レコードは結構ビビる値段がついています。
でもですね。それに見合うだけの歌が収録されているのは間違いなしです。
歌詞ヨシ、曲ヨシ、歌手もヨシな三方良しのアルバムです。
レコード情報
竹内まりや – REQUEST
リリース:1987年8月12日
レーベル:MOON
規格:12インチLP アルバム
stereo 33RPM
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