TBS系のドラマ『高校教師』1993年に放送されて、社会的に話題になった作品です。
高校教師と言えば森田童子、森田童子と言えば高校教師。
と言っても過言ではないくらい、切っても切れない関係にあります。
放送当時は中学生
放送当時は中学1年だった思うんですが、とにかく重くて暗いイメージのドラマでした。
今、見れば違うイメージを持つんだろうなと思うんですが・・・
内容的に「恋愛・同性愛・強姦・近親相姦・自殺」といった、どれか一つでもドラマになりようなテーマを盛りだくさんというか。これを男性の高校教師と女子高生の恋愛を軸に進むんだから、社会的に話題になるのは当然と言えば当然ですかね。
脚本は野島伸司が手がけていて、このドラマの後にTBSで放送された「人間・失格」や「未成年」と合わせて『TBS野島三部作』なんて言われています。この3作ともに、“イジメ・体罰・虐待・障害・強姦・近親相姦”といった社会的なタブーに踏み込んでいる作品で、当時の同級生はみんな見ていました。
この高校教師が、これらのドラマの中でさらに異彩を放っていると個人的に思うのは、やはりテーマ曲の影響が大きいと思っています。
森田童子って誰よ
ドラマ見ていた時は、曲も暗いなーーと思ったもんですが、スタッフロールに表示される「森田童子」って名前を見て“男性なのに高い声の人だな”と思った記憶はあります。女性だと知ったのは、だいぶ後のことです。
当時はインターネットなんてものは無いので、調べるも何もないので、人づてに聞くというか知るか、テレビで見るか、雑誌などの書籍で見るぐらいしか情報がない時代。だいたいドラマの主題歌になったりすると新曲がCDで売れて、同時に音楽番組に主演するって流れがあるもんですが、森田童子についてはそれもない・・・
まさに謎に包まれた歌手って感じでした。
で、肝心のドラマの主題歌ですが・・・「ぼくたちの失敗」やっぱり男性の歌だと思いますよね。
収録されているアルバムはこちらです。
おわりに
高校教師ですが、93年に放送された時は、教師役で真田広之、女子高生役で桜井幸子が演じていました。
くらーい感じのドラマに、主題歌ですが、清潔感や透明感のある2人の役者さんによる純愛というところが、より際立っていました。10年後に藤木直人と上戸彩でリメイクされた時は、自分が大人になっていたからなのか、時代感からなのか、そういった感覚にはならなかったですが、主題歌は変わらずに「ぼくたちの失敗」で、そこの雰囲気は残していました。
テレビが元気であった時代。みんな人気のドラマを見ていた時代。今となっては、そんな時もあったなと思う時代です。
レコード情報
森田童子 – マザー・スカイ
リリース:1976年
レーベル:ポリドール
規格:12インチLP アルバム
stereo 33RPM
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