ここ直近の投稿をご覧いただいている方は、お気づきかもしれませんが
ここのブログで紹介をしていますレコードではEP盤とLP盤が混在しています。
そもそもEP盤とLP盤違いはなんでしょう?
ぱっと見は、真ん中の空いている穴(センターホール)の大きさが違いますよね。
右のLP盤は、ターンテーブルの軸にそのままブッ刺す感じでレコードをセットします。
対するEP盤は、ターンテーブルに付属しているまん丸の軸(EPアダプター)を用いてレコードをセットします。
※真ん中に大きな穴が開いているので、ドーナッツ盤とも呼びますね🍩
次に大きさです。
EP盤は7インチ(約18㎝)に対して、LP盤は12インチ(約30㎝)です。
当然ながらジャケットのサイズなども違うので、ラックなどの管理で頭を悩ます方も多いかと💦
回転数とは
音の違いは・・・あります。
なーぜ?なーぜ?
となるかもですが、
一般的にEP盤とLP盤では回転数が違います。
- EP盤・・・45回転(45RPM)
- LP盤・・・33回転(33RPM)※厳密には33 1/3回転ですが、ここでは33回転と書いちゃいます。
この回転数ですが、レコードが1分間に回転する回数を指しています。
ということは、45回転はスピードが速いので、当たり前ですが33回転よりも先に終わってしまいます。
つまりはこういう事です。
- 45回転=再生時間が短い=収録時間が約10分ぐらい=収録できる曲数が限られる=シングル向き
- 33回転=再生時間が長い=収録時間が20〜30分ぐらい=多くの曲を収録できる=アルバム向き
となるわけです。
これだけを見ると「たくさんの曲を収録できる33回転の方が良いねぇーーー」と考えがちですが、
音質や音量は45回転の方がイイ!ってことなんです。
もう少し踏み込んでいうと、33回転より45回転のレコードの方が迫力あるダイナミックなサウンドを収録できるわけです。
なぜ、45回転の方がダイナミック?
回転数が早いということは、
同じ時間でもレコード針が音溝を進む距離は長いということになります。
音溝の距離が長くなるということは、余裕がある状態で音を収録できるということになります。
つまり、音溝に刻まれる音の解像度が増すということになります。
実際にレコードをデジタル化した際の波形を見てみてください↓↓↓
デジタル化にあたっての機材や設定は全く同じ条件です。
上が45回転EP盤の「松山千春 人生の空から(シングル)」
下が33回転LP盤の「桑田佳祐 Keisuke Kuwata(アルバム)のA面1曲目」
同じ楽曲ではないので、
長さなどの違いがあり差が出てしまいますが、
波形の上下の違いにお分かりいただけるかと思います。
波形が上下に大きい45回転(上)は、その分だけダイナミックに聞こえてきます🙌
33回転の外と内
33回転のLP盤
針の移動距離で音質が違うと書きましたが、外側(1曲目)と内側(最後の曲)でも音質が違います。
レコードは当然ながら円なので、内側になるほど針の移動距離が短くなります。
そのため、余裕がない状態で音を収録しているということです😰
これも波形で見てましょう↓↓↓
今度は、先ほどの桑田佳祐のアルバムのA面の波形です。
上が1曲目(一番外側)の波形
下が6曲目(一番内側)の波形
当然ながら、同じ楽曲ではないので、単純比較は難しいですが・・・
波形の上下の差はお分かりになると思います。
おわりに
今回は、45回転と33回転(EP盤とLP盤)の音の良し悪しを自分なりの方法で検証してみました。
もっと専門的でお詳しい方がいらっしゃると思うので、細かい部分は突っ込まずにご勘弁いただければですが💦
こうやって見てみると、本当に好きなアーティストの好きな曲は
EP盤のシングルがあるなら、それを聴きたいと思って来ますよね。
シングルカットされておらず、アルバム(LP盤)のみの曲であれば、
外側にあることを祈りたくもなってきます。
皆さんの好きな楽曲は、アルバムの何曲目に収録されておりますか?
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